盛者必衰は避けられないんだと。乃木坂の件で思った。

デビュー10周年を迎えた乃木坂46ですが、世代交代はうまくやっているほうだと思っていました。
今回、話題の5期生をセンターにもっていくということで、加入3週目の中西アルノさんをセンターに据えましたが、想定外のことが起こったそうで。
ちょっと今回は生き急ぎすぎたというか、慎重でなかったですね。

巷で騒がれているものの過去の発言の真贋はわかりませんので、その内容の問題点には触れませんが、珍しい名前が故に過去の詮索が簡単だったことにより掘られてしまった、ことと、5期生のセンターにあまり良い気持ちの持っていない勢力がいたことにより足を掬われてしまった印象を受けました。

ちょっと致命的なダメージになりそうな気がしています。
そのため、個人的には、乃木坂はこれから下降に向かうと推測しています。

衰える原因はなにか

基本的に、ああいうグループを維持するって帰属意識や牽引意識が相当高くないといけないと思うんです。

1期生〜2期生は自分が作り上げるんだ、という気持ちを持っていましたし、
3期生〜4期生は、1〜2期の主力が離脱していく中で、自分が入った後の未来予想図が描けた加入でした。

しかし、5期生はどうでしょうか。
選抜は4期まででほぼほぼ完成。 1〜2年の間に空きそうな枠は多くありません。
そのため、自分が活躍しているイメージを掴めないメンバーも多そうな気がしています。乃木坂に入ることが目標になっている、という言い方の方が近いかも。

この構図って、AKBと重なる部分があるんですね。
AKBもある時期から、AKBに入ることが目的層が加入し始め、メンバーの士気にムラが出ていました。
おそらく乃木坂も時流からは逆らえそうにありませんね。

なお、AKBはそのあと、2014年の握手会襲撃事件や柏木由紀のスキャンダルがグループのイメージに致命傷を与えた上、2019年のNGT48の事件で止めを刺しましたね。

焦らなくてもよかった

恐らく5期生が乃木坂の顔になるのは5年後くらいでしょう。
だから、シングルのセンターに大抜擢、などという意味のわからないことをせず、長期的な育成に励んでいればよかったと考えます。
もう少し慎重になっていれば、今回のような騒動が起きても"さざなみ"でおさめることもできたはずです。

運営に大切なのは、過去の失敗から学ぶことです。
これからの育成はこれまでの育成の方法では通用しません。

もう一人潰しているのですから、もう次はありません。