Kyash「イマすぐ入金」の利用規約をみてみました。

欲しいものはイマ、お支払いは後で。イマすぐ入金

Kyashでお支払いができる、後払いタイプの入金方法を実装しました。
利用規約については、入金画面で表示されますが、それについて深掘りしていきましょう。

URLは https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl となります。

「ミライバライ」(以下「本サービス」といいます)とは、AGミライバライ株式会社(以下「弊社」といいます)が、株式会社Kyash(以下、「販売店」といいます)のサービス利用者に対して、Kyashのプラットフォームを通じて提供する、弊社の後払い決済サービスです。

お客様は、本サービスをお申込みいただくにあたり、以下の事項をご承諾いただくものとします。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

「AGミライバライ株式会社」の"ミライバライ"というサービスを「株式会社Kyash」が利用しているということが見て取れます。
その為、株式会社Kyashが審査や立替払いをしている訳ではないようです。

第1条 個人情報 お客様はKyashのプラットフォームにおいて、お客様の個人情報(氏名・生年月日・住所・電話番号・Eメールアドレス)にて、本サービスを申込むものを弊社に直接提供することにご同意いただきます。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

株式会社Kyashから、AGミライバライ株式会社に個人情報を提供しますよ、と言っています。そりゃそうだ。

第2条 サービス概要 商品・サービス(以下「商品等」といいます。)の購入またはサービス提供のお申込をいただいたとき、弊社は、お申込の内容につきまして所定の審査を実施させていただきます。弊社がお申込を承諾し、お客様が商品等を受領した後に、弊社は、お客様に代わり、当該商品等の代金(送料・消費税・手数料等を含みます。以下「商品代金等」といいます。)をお申込いただいた販売店にお支払い(立替払い)いたします。弊社はお客様に対して商品代金等のご請求をさせていただき、お客様は弊社に対し、ご利用日の属する月の翌月末日までにコンビニ払い等の方法によって商品代金等をお支払いいただきます。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

ここではじめてサービス概要が定義されていますね。
審査は「AGミライバライ株式会社」が実施する。
審査の結果、入金額相当を株式会社Kyashに立て替え払いし、その立て替えをもって、株式会社Kyashは利用者のKyashアカウントに入金する。
利用分は、「AGミライバライ株式会社」から利用者に対して利用分の請求をする。
利用者は、利用日の属する月の翌月末日までに支払う。

第3条 審査

お客様が本サービスを選択の上、商品等の購入または提供のお申込をいただいた都度、弊社は所定の審査を実施いたします。お客様は、弊社が審査の結果を販売店に提供することにご同意いただくものとします。

お客様は、審査の結果により、本サービスをご利用できない場合があることを、ご承諾いただくものとします。

弊社はお客様に対し、審査内容および審査方法等を開示しません。お客様は、弊社の審査について、弊社による基準、判断の方法、手順および結果について、異議を述べることはできないものとします。

短期間に繰り返しのご注文をされた場合など弊社が必要と判断した場合は、ご本人様確認のため、お客様へご連絡させていただくことがあります。弊社がお客様に対し連絡を行い必要な情報の提供を求める場合があります。この場合、お客様は正当な理由がある場合を除き、これに応じるものとします。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

審査は、申し込みの都度に実施されるようです。
また、昨日1000円、今日も1000円、明日も1000円みたいな繰り返し入金することが発生した場合には、「AGミライバライ株式会社」から利用者に本人確認の連絡が入ることもあるようです。

第7条 遅延損害金

お客様が支払いを遅滞した場合は、当初の支払期限日の翌日から支払日に至るまで当該支払金に対し、年14.6%を乗じた額の遅延損害金(延滞金)を支払うものとします。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

遅延損害金は常識の範囲内ですね。 よくある年率です。

第9条 お申込情報等の取扱い

弊社は、本サービスに係る精算、取消しによる返金等のお客様対応を目的として、販売店に、上記(1)の情報、本サービスのお支払状況等の情報を提供する場合があります。 弊社は、以下の範囲でお客様の個人データを第三者に提供することがあります。ただし、お客様が第三者提供の停止を希望する場合は遅滞なくこれを停止します。
①提供する第三者(以下、本項で「第三者」といいます。)の範囲:アイフル株式会社の有価証券報告書に記載されている子会社および提携先(※)
②第三者に提供される情報の内容:お客様の本申込みおよび本サービスに係る弊社との契約に基づく個人情報(申込事実情報、氏名・生年月日・住所・電話番号・Eメールアドレス等の本人特定情報、与信に関する情報、お取引および交渉経過等の情報)、本人確認情報および弊社の与信評価情報
③第三者の使用目的:[ア]第三者の与信判断のため[イ]第三者の与信ならびに与信後の権利の保存、管理変更および権利行使(債権譲渡等の処分および担保差入その他の取引を含む)のため [ウ]第三者とお客様とのお取引および交渉経過その他の事実に関する記録保存のため 本項に同意されない場合は、弊社までお申し出ください(合意いただけないことを理由にお取引をお断わりすることはございません。)。
弊社は個人情報の利用について、あらかじめお客様の同意を得た範囲内で弊社が当該情報を利用、提供している場合であっても、お客様から中止の申し出があった場合は、与信判断および与信後の管理の目的を除き、それ以降の弊社の利用、他社への提供を中止する措置をとります。ただし、請求書等業務上必要な書類に同封される宣伝物・印刷物についてはこの限りではありません。
弊社は、お客様がお申込みに必要な情報の弊社への提供を希望しない場合および本規約の規約内容の全部または一部を承認できない場合、本サービスのご利用をお断わりすることがあります。ただし、お客様の個人情報の利用について、次の目的に利用することに同意しない場合でも、これを理由に弊社が本サービスのご利用をお断わりすることはありません。
①弊社の事業における新商品情報のお知らせ、関連するサービス
②弊社の事業における市場調査、商品開発
③弊社の事業における宣伝物・印刷物の送付、送信等の営業案内
※「アイフル株式会社の有価証券報告書に記載されている子会社」「提携会社」および「金融商品等」等は以下ホームページで公表しています。 アイフル株式会社  https://aiful.jp/

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

アイフルが出てきましたね。
「AG」という社名から想像はつくと思いますが、「AGミライバライ株式会社」はアイフルのグループ会社です。
会社概要にも記載されています。 https://www.mirai-barai.co.jp/company/
アイフルに情報の提供をする旨の記載があります。
「イマすぐ入金」の利用実績は、アイフルとも共有されることになりますので、将来アイフルと取引をする際の参考情報として利用されるかもしれません。(拒否できるようです。)

第11条 トラブル

お客様は、本サービスを利用して、販売店において商品購入等をするにあたっては、自己の判断と責任において、販売店との契約を締結するものとします。 お客様が利用するスマートフォン端末を盗難された場合等、お客様の責に帰さない事由により本サービスを第三者によって不正利用された場合、以下の①と②のいずれかに該当する場合であって弊社がお客様の責に帰さない事由に該当すると判断したときに限り、弊社はお客様に対して本サービスの利用を取り消すこととします。 ① 以下のアおよびイの双方を満たす場合 ア. スマートフォン端末の盗難等の被害について、警察への被害届を提出したこと(「遺失物届け」等、第三者による盗難等の被害を証明できない届出は不可) イ. 被害届の控えまたはそれと同等の証明力のあるエビデンス書類を遅滞なく弊社にご提出いただいたこと ② ①の他に弊社が不正利用の事実があったと認めるに足りる相当な資料を弊社にご提出いただいた場合 前項の①または②のいずれにも該当しない場合、弊社は本サービスの利用の取消または本サービス利用代金の返金の義務を負わないものとします。 本サービス利用によって購入した商品等について、不正利用またはお客様の意図しない利用・事象(故障・その他瑕疵等を含みます)が発生した場合、決済の提供者である弊社は、その購入した商品の利用・事象に対して一切の責任を負いかねますので、販売店の利用規約を十分にご確認の上、販売店の利用規約を遵守ください。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

不正利用について記載があります。
スマートフォンの盗難の被害について、警察へ被害届を提出したこととそのエビデンス。それと、不正利用の事実があったことを証明できる相当の資料、があれば、利用を取り消すことができるとなっています。
「不正利用の事実があったことを証明できる相当の資料」これが難しそうですね。
例えば、東京都で紛失して、大阪で不正利用された、等の地理的な障害などでしょうか。。。

第12条 未成年者

お客様が未成年である場合、お客様は、親権者の同意を得た上で、本サービスを申込むものとし、親権者の同意を得ない限り、本サービスを申込めません。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

未成年は無理ですね。 そりゃそうだ。

第15条 債権譲渡

弊社は、弊社が必要と認めた場合、弊社が本規約にもとづくお客様に対する債権を第三者に担保に入れ、または譲渡することを予め承諾するものとします。

前項の債権譲渡がなされた場合、お客様は債権譲受人から直接連絡(連絡、通知、督促等その名称を問いません)を受けることがありますので、予めご了承ください。

https://www.kyash.co/legal/terms/bnpl

債権譲渡についての条文です。
「第三者」はアイフル、もしくは、アイフル傘下のサービサーととれます。恐らく「AG債権回収株式会社」でしょう。

信用情報機関についての記載はなかった

信用情報機関についての記載はありません。
その為、未払いとなってもAGミライバライ株式会社やアイフルとの契約の際に支障になる可能性がある程度で、信用情報を毀損することはありません。

手数料についての記載はなかった

手数料についての記載はありませんでした。
その為、手数料については柔軟に改定が行われてしまうかもしれません。

さいごに

面白いサービスを透過してくれるKyashですが、他のプラットフォームを巻き込んでの新サービスというのは今後も増えてくると思います。ETCカードなどに手を出すと面白いかもしれませんね。
なお、利用規約については、一般的なテンプレート規約になっておりました。
アイフルとの関係性などは気になるところですので、過去にアイフルと取引があったりする方は、要注意かもしれません。