ファイルサーバを運用するのは疲れるし、面倒だからイヤ。

パソコンやスマホの中の書類や写真やビデオなどのファイルを保存することができるファイルサーバ。
企業などでも広く使われていますし、一般家庭でもNASなどのかたちで運用されていることが多くなっています。

いまや、多くの企業がクラウドファーストの考えを持ち、社内の情報システムをクラウド化しています。
現在、クラウドを一部でも利用している企業は過半数に達しており、そのうち半数の企業はオンラインストレージ等のファイル保管やデータ共有のサービスを導入していると総務省が発表しています。

その中でファイルサーバを廃止しようとする傾向は強く、いま、ファイルサーバーを導入している企業もファイルサーバーを廃止してオンラインストレージへ移行するのがトレンドです。

私も、以前まではファイルサーバを運用していましたが、今は使うことをやめました。
その理由をお伝えします。

コストを削減できる

ファイルサーバを設置するためにはサーバやソフトウェアライセンスの購入などのイニシャルが多くかかります。
またストレージは将門品ですから、定期的なメンテナンスも必要です。
反面、オンラインストレージはイニシャルが多くかからず、使用したストレージの分もしくは利用者数分の課金であることが多いです。また、管理はクラウドベンダーが実施しますので、メンテナンスが不要になります。
そのため、基本的にコストは下がる傾向にあるのです。

データ量を気にしなくてよくなる。

ファイルサーバを運用する上でいつかぶつかる課題があります。
それが、ストレージの容量です。
保存するデータ量は年々増加していくものの、ファイルサーバがそれに追いついていないケースが多いのです。
実際、古いファイルを消してくれ、と情報システム部門から通達が出る企業も珍しくないのです。
保存するデータ量に合わせてストレージを拡張するには、サーバを更改したりストレージの増設の対応が必要です。
これにはコストがかかります。
一方、オンラインストレージなら実質無制限に扱えますし、増設という意識もなくなります。

物理的なデータ破損のリスクを低減できる

ファイルサーバでデータを管理している場合、サーバーに障害が発生したり、災害などで物理的な損傷を受けたりするとHDD・SSDに保存されているデータが損失する可能性があります。
そのためにRAIDなどの仕組みや3・2・1ルールなどの運用ルールでカバーすることがありますが、オンラインストレージならサービスベンダーの責任において対策が講じられており、そういった物理的なデータ損失リスクを最小化することができます。
災害の多い日本において、災害対策は欠かせません。
オンラインストレージなら多くの場合、高いレベルでサービスの可用性を担保しているので、利用するだけで災害対策を実施したのと同じことになります。

今回はオンラインストレージのメリットを一部お伝えしました。
皆さんもこの機会に、オンラインストレージの活用を検討してみてはいかがでしょうか。